May/Jun 2024 Open Access 誌と使用許諾
- yf-iwasaki50
- 2024年5月18日
- 読了時間: 2分
Open Access誌は、基本的に無償で学術誌を公開し、いつでもどこ
でも誰にでも閲覧できる対象誌と理解されている。
当時1995年以降、大手商業出版者の学術出版誌が毎年高騰を続け、
中には17.5%の値上がり誌もあり、我が国でも大きな課題となった。
当時米国の一部の大学では、全学予算の逼迫に影響し、教職員や図
書館員を中心に雑誌購入のボイコット運動に発展した。
こうした環境の中、米国では大学教員と研究図書館の専門員を中心に
BioMedCentralを2000年に創立し自らWeb上での専門誌を作成した。
学内のサーバーに編集誌を搭載し、レビューアーも設定しピアレビュ
ー誌として医学を中心にSTM(Science, Technology & Medicine)の
領域で複数誌の出版をおこなった。その一部がPLoS(Public Library
of Sience)で2003年に創刊され、現在も愛読されている。
しかしながら、掲載論文数も大きく増加しサーバー管理や論文掲載に
関わる人的問題も含めコストが掛かり、後にSpringerの参加に入り、
現在も一貫し無料で閲覧し使用が可能である。
これらの仕組みは学術出版機関(学会・学術出版社)にも大きな影響が
あり、当然の事ながら無料閲覧となると閲覧件数が飛躍的に増加する
事が認識された。
この結果年間購読料を支払う対象のみに公開するビジネスモデルから、
大きく間口を広げ読み手を増やす、仕組みに各出版機関とも研究を始め
だした結果、現在の様な亜種のオープンアクセスモデルつまり無料閲覧
は可能であるが投稿者は出版料(日本語では掲載料・掲載加工費・著者
支払掲載費等々様々な名称あり)で掲載料を求めるモデルに変換されつ
つある。
著作権の観点から、全く自由に閲覧し著作権の処理申請も不要且つ
モデファイも可能な雑誌などもある。
留意すべきは、長い年月信頼され出版されている著名なタイトルでは、
企業利用に対しては従来同様規定も厳しく、特定の製品や企業を推奨す
るものでは無いと規定され、権利使用に際しては所定の手続きの上使用
する事が肝要となる。
5月中頃よりここ英国に滞在しておりBMJの主要担当者他各出版社とコ
ロナ後

久々の面談を行い旧交を温めます。6月中旬に帰国予定となります。
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